膀胱炎はその感染原因によっていくつか治療法が異なります。細菌性感染の場合は、抗生物質で治療します。症状の軽いケースなら、1ー3日間の抗生物質の服用で症状を感じなくなる人もいます。それでも1週間は抗生物質を服用するのが普通です。ただ、再発を繰り返す患者には低用量の抗生物質を常用することもあります。いずれにしても、細菌は完全に殺さないと投与された抗生物質に対して耐性を持ってしまうこともあるので、医師からの処方はきちんと守るようにしましょう。症状が消えたからといって、服用をやめてはいけません。
膀胱炎の感染原因が真菌の場合は、抗生物質に抗菌剤を併用したりします。男性が真菌性膀胱炎になるケースは稀ですが、もし感染したら男性も同じような治療になります。女性の場合は膣内環境を正常に戻す必要もあるので婦人科での治療が必要になる場合もあるでしょう。
膀胱炎の治療の中で、割りと厄介なのが寄生虫感染です。多いのは性行為感染症から発症するケースですが、性行為がもとで寄生虫の感染が起こるわけですから、一般的な膀胱炎の治療とあわせて、パートナーともども両方の性行為感染症の治療も必要になってきます。膀胱炎を発症した当事者ばかりでなくパートナーまで治療しなければならないというところに、この治療の難しさがあります。パートナーが治療に同意しないケースもありますし、不特定多数の相手と性行為を繰り返している患者ですと、なかなか寄生虫の駆除ができなくて、女性だと婦人科系の病気を併発することも多く、近年、問題化しています。フィラリアやマラリアも駆除が難しく、寄生虫感染による膀胱炎の治療事態は難しくないのですが、病根になっている寄生虫の駆除が難しいので、完全な駆除ができないと再発を繰り返す可能性が高いです。
膀胱炎の治療でもっとも難しいのは間質性膀胱炎の治療でしょう。この病気は尿中に感染源となる微生物が存在しません。それで、病原が確定できないので対症療法で治療していくしかなく、それでいて、万人に効果的な治療法というものがないのが現状です。しかし、患者の症状は決して軽くはなく、痛みを伴う排尿痛があり、検査をすると尿中に膿や血液が認められます。痛みは、患者によっては耐えがたい人もいるので、痛みを軽減するために抗コリン剤や抗鬱剤などが処方されたりします。膀胱に直接、注入する薬もあります。
膀胱炎のなかで、間質性膀胱炎は長期化しやすく、あまり長く患っていると膀胱が萎縮してしまします。症状が酷く、内服薬や注入薬に効果がないと、最悪の場合は、膀胱摘出手術を行なうこともあります。この場合には、回腸を使って代用膀胱を作るか、腎臓に直にチューブを挿入して体の外に採尿袋を装着し、その袋の中に尿を排泄させて対処します。